ピーマンはソラニンを含むナス科の食物なので、猫ちゃんの手作りの餌の食材としてはあまり食べさせないほうが良いと言われることがあります。 実際、食べ過ぎてしまうと、胃腸障害や下痢、中枢神経系の抑制、心拍数低下など、いろいろな症状を引き起こす原因となってしまうことがあるので猫ちゃんの手作りの餌のレシピとして頻繁に食べさせるには向いていないようです。 ですが、ピーマンには猫ちゃんにとって必要な栄養素も含まれていますのでなんとか食べさせてあげたいです。 今回はピーマンやパプリカを使った猫ちゃんの手作りの餌のレシピを紹介します。
この記事の目次
ピーマンに含まれる栄養素ビタミンP
ピーマンには、ビタミンAとビタミンCが特に多く含まれていて、ビタミンCが豊富で有名なレモンの約2倍も含まれているのです。 さらに、このビタミンCの働きを助けるビタミンPが含まれています。
ビタミンPの主な働きは、ビタミンCを酸化から守り、その効果を高めることで、健康で丈夫な毛細血管を維持する働きがあります。 出血性の病気や、ウィルスの侵入を防いでくれる優秀な成分なので、猫ちゃんの手作りの餌のレシピに取り入れたいですね。
そのほかにビタミンPは、高血圧の改善や脳内出血の予防にも役立っています。 ビタミンPの助けによりビタミンCの力が発揮され、血圧の上昇を抑えることができるというしくみです。
さらに、ビタミンPはコレステロール値を下げる効果があり、ビタミンPの一種のヘスペリジンは抗アレルギー作用や癌の発症を抑制する作用が報告されています。 犬や猫も人間と同じように癌になるので、食事で少しでも予防ができるといいですね。
ピーマンを猫の餌として与える時の注意点
ピーマンは夏から秋にかけての時期が主な収穫期で、うちの畑では一度にたくさんのピーマンがとれました。 ピーマンは疲労回復に効果を発揮してくれるので夏バテ防止に役立ちました。 旬の時期に食べるのはいいですね。 採れたての新鮮なものなら子供でも生で食べられるピーマンですが、猫ちゃんにとって皮は固いので、猫ちゃんの手作りの餌として与える時は必ず茹でて、中の種は取って細かくしてから与えてあげてください。ピーマンのビタミンCは熱に強く、茹でてもこわれにくいという特徴があります。
パプリカの色の違いによる効能
赤・オレンジ・黄と、色とりどりのパプリカですが、その栄養素や効能はそれぞれ違いがあります。 手作りの餌の食材として選ぶときは、目的別にレシピに加えると良いと思います。
赤パプリカ・・・トウガラシと同じ赤色をしている理由は、カプサイシンという成分の多さが原因です。 このカプサイシンという成分は、βカロテンよりも強い抗酸化作用を持っています。 コレステロールを排出する効果があり、動脈硬化や心筋梗塞の予防、冷え性の改善やダイエットにも活用できます。
オレンジ色のパプリカ・・・βカロテンが豊富に含まれています。 老化や生活習慣病を予防するのに役立ちます。
黄パプリカ・・・ビタミンCが豊富に含まれています。 美白や美肌の効果があります。
ピーマン・パプリカを使った手作りのレシピ
材料・・・ピーマン・パプリカ(赤黄)・ナス・ゴマ油・にんにく・生姜・味噌・豚ミンチ
作り方・・・① 野菜類をみじん切りにし、ナスは水にさらす
② にんにくと生姜をすりおろす
③ フライパンにゴマ油と②をいれて、豚ミンチも入れて炒める
④ ③に野菜類を加えてほどよく炒める
⑤ かぶるくらいの水を加え、柔らかく煮る
⑥ 味噌をといて、くず粉でとろみをつける
かなり色合いのいいレシピとなって、おいしそうです(笑)
手作りの餌を作っていて、本当に猫ちゃんに必要な栄養素をうまく食べさせられているのかなど不安に思うことがありませんか? また、がんばって作ったレシピを猫ちゃんが食べてくれなかったりした場合は辛いですよね(笑)
完全に手作りにして飼い主さんの負担が大きくなる場合は、キャットフードと手作りの餌とを併用させてうまく栄養が摂れるようなレシピにすればいいと思います。
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